頬杖ポーズのリスクについて
- うに わたなべ
- 2021年4月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年2月4日
SNSでよく見かける頬杖ポーズ。
海外から撮影技法が入ってきました。
この技法を日本人カメラマン向けに講座で教えている方が沢山います。(合成です)
しかし
このポーズは赤ちゃんにとってリスクがあることを知らない人は多いのです。
数日前まで、ママのお腹の中で重力の無い環境で安全に育ってきました。
大きな環境の変化を受け入れようと、赤ちゃんは必至に生きている。
大切にお世話をしていく時期です。
赤ちゃんを守りたい
●お腹や胸が圧迫されると泣きたくても声が出せないほど苦しい
●自ら出来ないポーズをさせられることにより大きなストレスを感じて赤ちゃんは『ひきこもり』を起こしてしまう
●裸での撮影は低体温になる恐れがある
アメリカにおける思春期の精神疾患者が増減傾向にあることは、ニューボーンフォトでの影響と紐づけることは大変難しいです。
日本においても、赤ちゃんの成長過程に何か起きたとしても、ニューボーンフォトでのストレスと紐づけることは難しいでしょう。
だからと言って
生まれたばかりの繊細な赤ちゃんに不自然なポーズを行い、苦しい思いをさせる行為は誰のためにもならないと思いませんか。
私が産院撮影を行っていた際は、赤ちゃんとの接し方や撮影の際の注意点について、とても厳しくご指導を受けました。
うつ伏せは禁止。裸のまま撮影することも禁止されていました。
ここまで読んで頂いても
『頬杖やうつ伏せは可愛いし、研修を受けているカメラマンにやってもらうんだから、大丈夫でしょ?』
と思われる方は、こちらの動画をご覧ください。
苦しそうな赤ちゃんが、しばらくすると『ひきこもり』を起こして静かになります。
カメラマンは、赤ちゃんが落ち着いたと勘違いします。
ストレスで気を失った赤ちゃんは、苦しいポーズのままにされてしまいます。
撮影技法を持っているカメラマンが、赤ちゃんについての正しい知識を持っているとは限りません。
撮影依頼の前に、ぜひ、よくお考えください。
最近、合成で仕上げていることを強調するような動画をアップしているカメラマンが多いのですが、そもそもあのようなポーズを無理矢理することは非常識だと思いませんか。
赤ちゃんの体と心を優先に考える、信頼できるカメラマンに依頼してください。

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