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  • 執筆者の写真うに わたなべ

頬杖ポーズの悲しい撮影現場

更新日:2021年8月9日


頬杖ポーズの撮影を過去見学したことがあります。


赤ちゃんは重い頭を持ち上げられ、体は足の付根から2つ折りのようにされます。

大人であれば約15キロ(体重45kgの場合)の頭が持ち上げられた状態で、体は無理な体勢のため泣きたくても声を出せません。

赤ちゃんは苦しそうに顔を歪ませていました。声にならない悲鳴が聞こえました。


頬杖の形を作るために、赤ちゃんの手を頬にあてがいます。

カメラマンは赤ちゃんの指を伸ばしていきますが、赤ちゃんはそれに抵抗して手をぎゅっと握り締めました。

これは紛れもなく赤ちゃんの不快のサインです。

カメラマンは赤ちゃんのサインを無視し、ポージングを辞めませんでした。

赤ちゃんの頬に、爪のひっかき傷が出来てしまいました。


苦しそうにしている赤ちゃんに、アシスタントはおしゃぶりを入れ込む・・・。

カメラマンは、苦しそうな体勢の赤ちゃんの頭と腕のあたりを両手で押さえ込みながら、左右にゆらゆらと赤ちゃんを動かす・・・

赤ちゃんは感情を出せない状態となり、ぐったりしてしまう・・・。


周りで見学していた人たちは、『わぁ、眠った。』と、カメラマンを尊敬する眼差しで見ていたのです。



赤ちゃんのストレス状態に見られる症状は、以下のようなものがあります。

・ぐったりしている

・呼吸が不安定(浅い・不規則)

・苦しそうな表情

・体を反り返そうとする

・かたくなになる

・手を握り締める



赤ちゃんの心と体について知識が無いカメラマンは、赤ちゃんのサインに気づかず、頬杖ポーズを時間をかけてでも撮りたがります。

話が出来ない赤ちゃんを、誰が救えるのでしょうか。




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